ふっかつのじゅもん

大学中退(4年半在学)→中小IT→地方公務員な人のブログ。

働くことは怖くない

・働くことは怖くない。

・働くことは案外悪くない。

この2点は、僕が数年会社員として働いていて得た実感だ。

自己啓発本や就活サイトの会社紹介ページに出てくる「活きのいい先輩社員のインタビュー」のように、「働くことって楽しい!」「仕事を通じて社会に貢献できている事が実感できます!」「自分の仕事が上司やお客様に認められて幸せです!」みたいなポジティブ感全開の感情は未だかつて湧いた事がないが、少なくとも働くことは怖くないし、悪くないとは思う。

 

そりゃ当然、自分の仕事でミスが発覚して肝を冷やす事もあるし、疲れていたり、気が重い仕事が控えていたりして仕事に行きたくない朝もある。

それでも、大学中退した当時の僕やそれに似た境遇で「働きたくない」「働くのが怖い」って苦しんでいる人には、「大丈夫、あなたが思っているほど怖くない」と声をかけてあげたい。

 

僕も今となっては怖くない、怖くないとバカの一つ覚えのように連発しているが、当時は確実に怖かった。働きたくなかった。

何がそんなに怖かったのだろう。当時を振り返って昔の自分に尋ねてみた。

 

  1. 就活サイト・ハローワークが怖い

    会社の紹介記事や先輩社員のインタビューを読んだり、職場の写真を見てみて自分がそんなキラキラした先輩や、小奇麗なオフィスで働くイメージが湧かなかった。

    それに、募集要項大卒以上という条件を見るたびに、「自分は土俵にすら立てないんだ」と再確認させられてしまい、心が悲鳴を上げた。

    ハローワークも行った事もない癖に怖かった。みんな働き口を求めて必死に求職しに来ている所に、自分みたいに「働きたくない」と思っている人間が行った所で相手にされる訳がない。それにハローワークの職員から大学中退について何か言われるのが怖かった。

  2. 面接が怖い
    もっというと、履歴書を書く時点でかなり怖い。人様にエラソーに語れるほどの趣味や長所なんてなかったし、自己PRなんて何も思いつかない。そもそも企業が僕を雇うメリットなんてあるのだろうか?と自問自答しているうちに日が暮れてしまった。
    面接自体も怖かった。僕はかなりの人見知りで初対面の人と話すだけでくたびれてしまう(おかげさまで今はかなり改善したけれど)。それに、中退した理由を聞かれるのも嫌だったし(これもそのうち書きます)、志望理由なんて聞かれても、そもそも働くこと自体が嫌なのに会社に思い入れなんてあるわけがない。

  3. 仕事をこなせる自信がない
    大学すら卒業できない人間に仕事ができる訳がない、と思い込んでいた。僕の想像していた社会人はきれいなオフィスでスーツをバチッと着こなし、お客様と和やかに談笑しつつも鋭く営業トークを展開し、大量の数字と睨めっこしながら、的確な判断をして同僚に指示する、そういうデキるサラリーマンだった。そういう人たちに混じって自分が仕事するなんて全くイメージできなかった。

  4. 飲み会が怖い
    僕はそこそこの下戸で、かつビールが苦手だ。社会人たるもの飲み会には必ず参加して、上司にお酌して回ってペコペコしなきゃいけないと思っていた。僕もそういうつまらない大人になってしまう、他の怖さとは違った恐怖感があった。僕は無駄にプライドが高い(今もあまり変わっていない気がする)

もっと色々あった気がするが、とりあえずこれくらいにしておく。
とにかく今になって考えてみると「つまらない事で悩んで怯えていたんだなあ」と笑って振り返る事ができるが、当時の僕は真剣に怖がっていた。いっその事死んでしまった方がいいのではないか、という破滅的な考えと天秤をかけるほどに。

 

当時の僕と同じ境遇の人は、きっといくつか自分もそうだ!と思う部分もあったのではないだろうか。これらの恐怖を克服して就職した体験をこれから書いていこうと思っている。後は、「当時の僕」の自己紹介もいずれしないといけないのだろう。自分の黒歴史をネットの海に丸出しにしていていいのだろうか(笑)