大学中退者がIT業界を目指すべき3つの理由
ちょっとソレっぽいタイトルにしてみました。
僕の独断と偏見及び自分の体験談、後は半径2,3メートルくらいの人々を見ていて考えた事なのだけれど、大学中退をはじめ学歴にコンプレックスがあったり、職歴の空白期間が長かったり、そもそも正社員として就業経験が無い方にとってIT業は結構おすすめできます。(ちなみに僕の場合、24歳大学中退で正社員経験も業界経験も無しという状態で就活していました。)
残念な事に世間的にはかなりブラックなイメージを持たれてたり、文系卒だったりそもそも大卒で無かったりすると、キャリアのスタートは所謂「ITドカタ」な仕事になってしまう可能性が高い事は否定できません。
それに、運悪くブラック企業に潜り込んでしまって、薄給でこき使われて、心身共にボロボロになってしまった人ももちろんいるでしょう。
それでも、上に挙げたような方には僕はIT業界で働いてみませんか?と言いたい。
1.未経験採用が結構多い
所謂ITドカタと言われる中小SIerでは未経験でもOKという募集が結構多くあります。IT業界と言うと、よくイメージされるのはプログラマーという仕事でしょうが、一般的なソフトウェアエンジニアリングではテスト工程(要は製品の検査)があり、プログラマーが作ったソフトが仕様通りに動いているかをチェックする仕事があります。
この仕事をテスターというのですが、基本的には高度な専門知識は必要でない事が多く、人が作った検査項目に沿ってテストを進め、OK/NGを判定する仕事です。未経験OKと言っている場合、まずはテスト要員として企業も募集をかけている事が多く、その場合、入社当初から高いスキルは要求していません。
僕の場合も、ADSLモデムが仕様通り動くかをチェックするテスターからキャリアをスタートしました。
ただし、まともな会社であれば、同じテスターでもテストを設計(検査項目を作ること)したり、プログラムを作る側、つまりプログラマーにスキルチェンジしたり、さらにプログラマーにプログラムを作ってもらう為の設計書を書く仕事だったり、設計書を作る為にお客さんと打ち合わせをする仕事(これをSEと言います)だったりと、より難易度の高い仕事ができるように勉強を強いてきます。
さらに、この業界の技術は日進月歩なので、自分の持っている技術が陳腐化してしまう可能性もほかの業界に比べると高い。プログラマやSEは勉強を続けなければいけないと言われる理由です。
2.正しい努力をすれば報われやすい
僕のように大学中退した方にとって、勉強しないといけない、というのは結構高いハードルだとは思います。僕も所謂学校の勉強はあまり好きではないですし。
ただ、勉強と言っても学校でやる勉強とは違って(基礎は暗記しないといけない面もありますけど。。)、例えばプログラミングの勉強であれば、本なり参考書なり見ながら、自分で動くものを作る楽しみがありますし、偉大な先人のエレガントなコードがWeb上にたくさん転がっていますので、マネして書いたり読んだりしているだけで、自分の技術レベルも上がっていきます。カンニングしたら怒られちゃう学校の勉強とは違う所ですね。もちろん、先輩に教えてもらう事もできます。
そうやって自分の技術を磨いていくと、給料も上がっていきますし、もし入った会社があなたを評価してくれなくても、IT業界は転職が盛んですので、あなたを評価してくれる会社に転職してしまえばいいのです。
そういう意味で、会社の上司に取り入ってゴマをすらないと出世できない一般サラリーマンと比べ、自分の技術力さえあれば年収を伸ばしていける面白い業界だと僕は思います。
3.意外としょぼい技術者が多い
僕を含め(泣)、大した技術力を持っていないエンジニアはたくさんいます。つまり、スタート時点の学歴に左右されず、自分の技術を磨いていけば先輩社員を追い抜くことは容易ですし、活躍する場はいくらでもあります。
そうなってしまえば、転職の際に中退した理由や空白期間の内訳なんてくだらない質問はされなくなりますし、本当に高度な知識を身に着ける事ができれば、大手に引き抜かれたり中小レベルであれば役員に上り詰める事も十分ありえます。
細かい事を言い出せば、もっと色々とあるのですが大きくまとめると以上になります。
要は門戸が広く、努力すれば報われやすく、学歴問わず稼げる可能性が十分ある、という事になります。
社会のレールから外れてしまった人が一念発起してチャレンジしてみるには十分な理由だと僕は考えています。世間一般で言われるほど、とびぬけてブラックな業界だとも僕は思いませんし。